地方移住を進めるための3つの課題

こんにちは。

 

 

私は今比較的都会の方に住んでいるんですが、地元は千葉県の田舎です。

 

昨年から地元の地方創生団体にも所属させて貰って、樹木医として活動させて貰っています。

 

どの地方も共通する話題で“過疎化をどうやって止めるか”がありますよね。

 

人工過密都市から移住者を引っ張ってくること。この人の動きは人口減少を食い止めてくれる重要な動きとなります。

 

さてここ数ヶ月多くの企業がテレワークを取り入れました。

この社会の流れにより、「都会で働く必要はないんじゃないか?」、「田舎で在宅ワークできるんじゃないか?」という声をよく聞きます。

そして多くの地方が「テレワークをきっかけに人工過密都市から人を引っ張ってこれないか?」と言っているのも聞きます。

 

ここで、都会と地方両方に拠点を持つ私の目線から、地方が都心から人を呼び込む為に押さえておくべきポイントを3つに絞って挙げていきます。100%主観です。

 

【1.インターネット環境を整える】

テレワークにはWEB上での書類の遣り取りやWEB会議が必須です。

ここに立ちはだかるのが

・地方電波悪い問題。

・ポケットWi-Fiテレワーク不向き問題。

地方電波悪い問題は地方に行ったことがある方ならお気づきなのではないでしょうか。

都心から遠ざかるにつれて電波も徐々に繋がりにくくなっていく……読み込みにかなりの時間を要す……ビデオ通話が止まる止まる……等。

またここでポケットWi-Fiしか契約していない方がテレワークに必要な通信量に耐えられない、という話がちょっとした話題になりましたね。

もう一度言います。テレワークには良いネット環境が必須なんです。

ネットに強い街にするかネットに強いコワーキングスペースの設営が必要かと思います。

 

【2.交通の便問題】

都心は電車が発達しています。色々な場所にも行けるし本数もあります。

それに対して地方では車が無いと生活必需品を買いに行くのも病院に行くのも難しいです。

都心に住んでいて車を持っていない人が田舎に移住すると、新しく車を買わないと不便を感じると思います。

非車社会から車社会への適応はなかなか大変なものです。

会社の車を運転していた方ならともかく、ペーパードライバーの方だと車社会に飛び込むのは骨が折れます。

そこで公共交通機関の発達・使いやすさがあるといいなと思います。

これは私が全国出張して感じたことなんですが、発展している地方都市って交通機関も発達しているんですよね。逆に過疎化が進んでいるなって地域の交通機関はローカルルールが押し付けられて外から来た人間にあんまり優しくない。

車を持たない移住者に向けて、その地域で使える交通機関やタクシー会社について時刻表記載のパンフレットがあると良いかもしれません。

公共交通機関は、例えば地方でテレワークされている方が本社で会議する時等に重要な役割を果たします。テレワークされる方を呼び込むには都心への通いやすさも明示したほうが良いと思います。

 

【3.病院と救急体制】

なんといっても命に関わるのは病院と救急体制。

地方よりも都心の方が病院が多く、また通報から救急車が到着するまでの時間も短いのが都心です。単位面積辺りの病院の件数も多いので。

循環器系の不調は少しのタイムロスが命に関わります。けれど地方は都心よりも救急車到着までの時間も長い。全国平均で通報から救急車到着までの時間8.6分です、2020年1月現在。

この問題を解消する為に、住民への積極的な救命救急講習開講等の措置が考えられます。

私の友人が心臓の不調で倒れたことがあります。その時たまたま後ろを歩いていた方が医療関係の方でした。倒れてすぐ蘇生措置に入り、周りの人間に救急車を呼ぶよう支持を出し、救急車到着まで蘇生措置を続けてくれたお陰で後遺症が残らずに済みました。生きることが出来たかつ後遺症が残らなかったのはすぐそしてずっと救命措置を受けていたからに他なりません。

このような万が一の事態に強い体制を作ることは住みやすい街の基盤造りとなります。

 

 

私が思う地方が取り組むべき課題は以上の3つです。

他にも地方は店が遅くまで空いていない、虫が多い等の短所をよく耳にしますがこれらを解消してしまうことは地方の良さを潰してしまうことに繋がるのでこれらの点は移住希望者のお好みですね。課題の解決には費用の問題も関わってくるので自治体のポテンシャルも非常に重要になってきますね。

今回このように纏めましたが、他にも気付いたことがあればまた記事書きます。