倒木セミナー2After talk

こんにちは。

 

先日、オンラインにて倒木セミナー2を開催していただきました。

 

その際、耐火樹種について上手く伝わっていなかったのでは?と思い補足記事を書きました。

 

樹木には耐火樹や防火樹と呼ばれる種類があります。文字通り火が付きにくく燃え拡がりにくい樹種です。イチョウサザンカが有名です。

例えば燃え易い樹木で構成されている森林があるとします。

図の緑の葉が燃え易い樹種、青い葉が耐火樹種として模式的に表現します。

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耐火樹種ではない森林模式図

もし、この森林で火災が起こると。

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耐火樹種ではない森林火災模式図

炎は全体的に燃え拡がるでしょう。

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耐火樹種の生えた森林の模式図

もし、森の中に耐火樹が含まれているとしたら、

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耐火樹種の生えた森林火災の模式図

耐火樹が炎の拡がりを食い止めます。

拡がりを食い止めるということは、火事が大きくなる前に消防車が到着出来て火災が早く鎮火できる可能性がより高まるということです。

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耐火樹種に囲まれ民家が隣接した森林火災の模式図

そして民家が隣接した森林との境目を防火樹で区切ると。

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耐火樹種に囲まれ民家が隣接した森林火災の模式図

森林火災から民家を守ることが出来ます。

また民家で火災が起こった場合、森林へ燃え拡がることを防ぎ、近隣地域への炎の拡がりを防ぎます。

耐火樹があることは防火扉があるようなものだと思っていただければ伝わるでしょうか。

以上で説明終わりです。

次回の倒木セミナーをお楽しみに。