例え話をします。

 
自分の仕事を遂行するに当たり、「環境破壊が起こるのは私が死んだ後だろ。何で私が環境に配慮しなければならないんだ!!」と言われることがあります。そうおっしゃる方に「既に環境破壊は起こっている。(例えば異常気象。)」や「他の人が困るから配慮しよう。」と言っても説得できませんでした。私の力不足もあるでしょう。説得するには別の視点から話す必要がありました。
 
更に、その人個人を好きか嫌いかは別として環境活動家の方がイロモノ扱いを受けることに疑問があるので例え話を書きます。
 
花を人に例えたり、虫を人に例えるのはある程度行くと生態の差で「そもそも違うだろ。」ってなりかねないので好きではありませんが。例え話をしようと思います。題名は
 
なぜ環境は守らなければならないのか/なぜ環境活動家は他者に訴え掛けるのか
 
です。ダブルA面。
 
ここで言う環境は自然環境や酸素や海や川の水を指すと思って下さい。水道水やお店で買った水は所有権が発生するので別で考えてください。
 
環境は共有財産です。ここでは広場や公園、ラウンジなどの「場所」に例えます。所有者は皆。仮称を「プレイス」としましょう。
 
プレイスはちゃんと管理をすれば半永久的に使えますが、無尽蔵に使ってしまえば経年劣化したり破損します。広場や公園を思い浮かべた方は草がボーボーになってベンチや遊具が壊れた様子を、ラウンジを思い浮かべた方は清掃がされておらず汚れた机と壊れて作動しない空調等を思い浮かべてください。とても過ごし辛いでしょう。
プレイスを使う存在が生物です。生物の活動によってプレイスの設備は破損したり汚れます。それらを手入れするのが環境活動家です。
環境活動家はプレイスの除草をしたり壊れた設備を直したり清掃を行います。また「プレイスを綺麗に使おう。」「備品を壊さないように使おう。」「こぼした飲み物は自分で拭こう。」といった呼び掛けをします。
 
そこに現れた人が「プレイスが使えなくなるのは私が死んだ後だから私には関係ない。」と言って好き勝手使います。設備が壊れるほどの負荷を掛け、いたずらに手折った木の枝がいつ落ちてきて子供の目に刺さるかわからないのに木の枝に引っかけっぱなし。ラウンジではこぼした飲み物や食べかすが散乱していて、汚した人は何もせず帰ってしまいます。
 
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そりゃ訴えかけたくもなるわ。
 
なぜ環境は守らなければならないのか?→現代だけじゃなく未来の生物達との共有財産だから
 
 
なぜ環境活動家は他者に訴え掛けるのか?→手入れしないと劣化していく一方だから手入れしよう、みんなで使うんだから大切に綺麗に使おう、使った場所は自分で綺麗にしよう、壊れたら修理しよう。etcetc...ってことを皆に呼びかけている。
 
こういうことなんじゃないでしょうか。
 
きっと「なんか汚れてるねー。」って言いながらプレイスを使っているのが環境に無関心な方達。
 
環境活動家の肩書を持つまでもなく、ゴミを拾ったりテーブルを拭いたりっていう配慮が求められているんだと思います。
 
私には関係ないって言っている方達も、自分が除草ボランティアだったら草むらにゴミポイ捨てされたら怒るんじゃないかな。清掃ボランティアだったらテーブルにジュースこぼしっぱなしにされたら怒るんじゃないかな。そもそもそういう発言する人はボランティアやらないかもしれませんが。
 
事情があって取り組めない方も、せめて心に留めておいて欲しいと思います。