炭素収支

COP25開幕しましたね。

非常に興味深い会議です。

日本は特に環境問題に関心の低い国とされています。

揚げ足を取るようなんですけど、「2050年まで東京都のCO2排出実質ゼロ」っていうニュースの「CO2排出実質ゼロ」っていう言い回しが気になります。

だって昔から「炭素収支ゼロ」って言葉があるのにわざわざ言い換える意味はあるのか。

新しい言い方に意図があるのか、環境に無関心故炭素収支という言葉が浸透していないのか。社会的には言い回しはどうでもいいと思うんですけど妙に引っ掛かります。

あと記事によっては東京都CO2排出ゼロって書かれていて東京都内での呼吸禁止になっていて笑っちゃいます。東京には住めなくなる(笑)

 

環境系の調査やっていると「気候変動なんて俺の死んだあとのことだから関係無い!」って言う人が思った以上に沢山居て気が滅入りそうになります。

死んだ後どころか今まさに起こっていると言うのに。

価値観の違いすぎる人はどう説得していったらいいのかわかりません。

自分がやっていることが正しいかもわかりません。

 

先日仕事終わりに好きなダンサーさんのイベントに行きました。帰宅してから行きたかったんですけど、時間無かったので仕事着で、リュックにはヘルメット付けて。

そしたら私みたいな小さい女がそんな格好しているからダンサーさんやファンの皆さん話し掛けてくるんですよ。珍しさで。で、仕事のこと聞かれて話すと珍しいからか皆さんすっごい興味もって聞いてくれるんですよ。

私達みたいな職業の人間が表に出ることで環境問題について知って貰えたり関心をもってもらえる切り口になるんじゃないかなって思いました。

炭素固定2

前回のブログ

jumokuihitorikobunnikki.hatenablog.com

の続きです。

 

 

木材を利用する、と言っても木材が半永久的に炭素を放出しないわけではありません。

 

木材は放置しておくといずれは腐ります。

 

菌や微生物が分解する為です。分解された木材はやがて土に還り、固定された炭素も土や分解者の体内に還っていきます。

 

その為、次々と木材を生産していく必要があります。

 

木材を利用する為にも健康で質の高い樹木を育てていくことは非常に重要です。

 

より健康な樹木を育てられれば、台風の風による折損事故も起こりにくくなるでしょう。

 

9月に被災して、沢山の木々が倒れている状況を目の当たりにし、林縁だけでも樹木を健康に保てば倒木被害はかなり抑えられたのではないかと思います。

 

森林全体の健康管理ができることは理想ではありますが、予算の都合があるので難しいところです。専門家として提案できる妥協点が林縁の健康診断といったところでしょうか。

 

適切な森林管理を行うことで炭素固定と防災の両方ができます。

 

これは各自治体の方々に知っておいてほしいと思います。

炭素固定

先日地元にて倒木と生態系について説明させていただきました。

 

その際炭素固定について上手く説明できていなかった気がするのでここでリベンジ。

 

f:id:jumokuihitorikobunnikki:20191110175937p:plain

地球には炭素を多く含んだ化石燃料が存在しています。

f:id:jumokuihitorikobunnikki:20191110180042p:plain

かつては化石燃料を掘り出し

f:id:jumokuihitorikobunnikki:20191110180627p:plain

燃料としてエネルギー源にしていました。化石燃料を燃やすと酸素と結びついて二酸化炭素が出ます。

f:id:jumokuihitorikobunnikki:20191110180940p:plain

発生した二酸化炭素が空気中に増え、温室効果ガスの割合が多くなりました。

二酸化炭素地球温暖化を促進すると言われている温室効果ガスの1つです。

f:id:jumokuihitorikobunnikki:20191110183710p:plain

この二酸化炭素を吸収し、炭素を固定する機能を持つものが植物でありここでは木について解説していきます。

f:id:jumokuihitorikobunnikki:20191110183841p:plain

木は二酸化炭素を吸収して酸素を放出している。木の体内に炭素が固定される。

f:id:jumokuihitorikobunnikki:20191110190814p:plain

木が光合成することで大気中の二酸化炭素の割合を減らすことができる。

空気中に二酸化炭素が多いことが問題なのだから固めてしまえば空気中の二酸化炭素は減るのでは!?という風に思っていただければ私の拙い説明でも伝わるでしょうか……。

その固めたもので我々が利用している身近なものが木材です。

木材を有効活用することが温室効果ガスの減少、果ては地球温暖化対策に繋がります。

 

ということが巧いこと説明できたら良かったな。

というブログでした。

画・私です。無断利用は禁止します。

2019年9月の台風15号

2019年9月大型台風15号が日本に上陸しました。

 

私も千葉県で被災しました。

 

もうすぐ2ヶ月経ってしまいますが今後の為にも今回被災して気付いたことを書き出していきます。

 

あくまで車社会で感じた不便なので、車が無くても暮らせる地域では勝手が違うと思います。

 

・ガソリンが給油できるかはとても大きい。

 ∵給水所や食べ物を買える場所、入浴施設に行く為の交通手段となるため。

  車が使えなければ食べ物・飲み物の確保すら難しい。

スマホは車で充電できる。情報は電波が通じる所まで車で行けば得られる。ガソリン大事。

熱中症対策に車中泊する人も居る。ガソリン大事。

・被災者に必要な情報は千葉テレビツイッターが群を抜いて情報量が多く正確。

・被災地の状況を被災地外へ知ってもらわないと支援は望めない。しかし情報発信に対して受動的でいると被災地から被災地外への情報は伝わりにくい。ツイッター等でガンガン発信しないと支援は遅れると考えたほうがいい。

・衣類や布団がガラス塗れになったり、家屋倒壊で普段とは違う物音や風があるため安眠は難しい。

・生鮮食品を保存できないためさっぱりしたものが食べたくなる。

・レジが停電で機能しないから、スーパーが営業できなくる。

 ∴食べ物を買える店舗が激減する。

・現金のみであれば対応できる個人店も出てくる為災害時は現金大事。

・ガソリンスタンドも営業店舗が減る。

・電話の基地局も停電したため電話とネットは通じない。

 ∴会社と連絡が取れない人が多数。いざと言うときの連絡手段を決めておく必要がある。

・子供や老人等、災害時1人で動けない人が居る家族は特にその人に合わせた避難を非災害時から想定して準備をしないと本当に大変。

・電柱や倒木が道に転がっている。個人がどかしたり処理するのは危険という意識を持たないと事故に繋がる。

・恐らく模倣犯を防ぐために報道されていないが、空き巣と強盗が頻発する。住民が居ても鉢合わせすること多数なので空き巣じゃなくて最早強盗。犯人の顔写真や車のナンバーは田舎コミュニティの力で速攻広まる。

・田舎の密接なご近所付き合いのお陰で不審者の存在には気付きやすくなる。

 

以上でしょうか。

他にも気付いたらまた書きます。

illuminate決起会

illuminate決起会に参加して参りました。

 

illuminateさんのリンクはこちら↓
illuminate-pjt.com

 

以前から注目していたilluminateさん。今回は決起会があるとのことで折角だから行ってみようかなと思い立ちました。

 

そもそも私はilluminateさんのアクションは生理用品に関するムーブメントであると思っていました。

そして私が期待していたのは、この「生理用品に関するムーブメント」を切り口に様々な固定観念による差別を撤廃していけたらなという期待がありました。

私の働く業界、生理に関する理解が非常に低い。(この件に関しては下で具体例出して触れます。女性の方はそんなことに遭遇したら引くと思います……)更に恥ずかしいことに男尊女卑がはびこっている業界でもあります。

私はilluminateさんのムーブメントに興味を持ち、私の業界に風穴開けたいと思ったことが決起会に参加したきっかけです。

そして今回の決起会で得たものは期待以上のものでした。「様々な固定観念を撤廃して並存する」という考えを提示された為です。

 

 

決起会で聞いた「並存」という言葉。

これが私に一番響きました。

私の学生時代の専門は生物多様性。多種の生物が同時に同じ空間に存在することを理想としています。

なので自分が辿ってきた道を人間社会に当てはめたように感じてすっと脳に入ってきました。

じゃあなぜ並存が大切なのかと言うと

   様々な選択肢があり、それを個々の価値観で選びお互いに傷付け合わない

という価値観がより多くの人々が生き易くなるから

と私は思いました。

様々な人がいて、様々な考え方があったほうがいいと思います。

その方が生き辛い人にとって生き易い社会を作っていけるので。

ただ、傷付ける必要のない相手を傷付けることは生き辛い人を増やすだけなので不必要な攻撃は駄目だと思います。ここで『必要のない』という言葉を用いたのは、「最大の傷心は失恋だ」と仰る方々が居るためです。

苦手な考えも嫌いな人も居ていいと思います。「苦手だけど、そういう考え方あるよね。」や「嫌いだけどああいう人居るよね。」というように存在を認める・排除しようとしないことが大切だと思うのです。

「男だったら〇〇すべき!」「女だから〇〇しているはずだ!」等の固定観念は古い考え方として置いてきた方がみんな生きやすくなっていい社会になっていくのではないでしょうか。

 

さてここで実体験です。

私は園芸業界、少し広げて言えば建設業界で働いています。

そこであるあるなのがお手洗いにサニタリーボックスが無い。

です。

更に言うなれば「女性用お手洗いが無い」場合もあります。非常に残念には思いますが驚きません。トイレがないから女性はトイレ禁止を言い渡されることもあります。膀胱炎を理由に退職する女性も聞かない話ではありません。

が、生理用品を交換できないというのは生理の時現場に行くのが非常に辛いです。理由を訊けば皆さん「女性が働くという前提が無い。」とのことでした。

また以前私が仕事していた時に先輩(当時20代男性)に言われた言葉。

「体調悪くなるなら生理になるな。」

……はい。私はかなりびっくりしてしまいました。

本気で生理は女性の意思で止めることができると思っていたようで。

ネットで見るやりとりでしたがネタだと思っていました。その先輩も差別発言をしていると思っていなかったようで、私に業務を円滑に進めるための注意をしているつもりだったようです。無理解ってこういうことでしょうか。

個人的にこの先輩を責めたいのではありません。ただただ呆然としてしまいました。

 

という実体験を踏まえて。

illuminate決起会に参加して。

気付いたことが「無理解」による差別が世の中には多いのではないか。

ということでした。

よく知らないから偏見が生まれる。知らないものは怖い、畏れる、拒否したり攻撃する。

人間って安心したいんですよね。

その気持ちは解らなくはないです。

だったら一層のこと、「知らないしよくわからないけどそういう人もいる。」っていう風に認識を変えていけませんかね。と提案したいです。

生き辛い人が生き易くなるように社会を変えていけたらなと強く思った決起会でした。話していた方、みんなクレバーで聴き応えがありました。更に渋谷という新しいカルチャーが発信されていく場所でこの決起会が開かれたことで未来に期待してしまいます。

ケチをつけたいわけじゃありませんが、私が普段働いているような場所でこの決起会を開いてもあまり受け入れられなかったと思います。考え方が古風な土地柄なので。だからこそ、渋谷で開かれたことが非常に嬉しかったというか有り難かったと言うか。そういう新しいことの受け入れ体制が整っている場所から、考え方が古風な土地にもじわじわ拡げていけたらと思います。

 

さて、私の目的「業界に風穴を空ける」為にはここからがスタートです。

この決起会で得たことをどう私の働く業界に浸透させていくか。考えて行動しなけれいけません。

すべてのきっかけはスタートにすぎないということを強く思いました。

名刺

名刺に電話番号と住所載せていません。

 

理由は自衛のためです。

 

以前ストーカー被害に遭ったのと、ストーカーとは別の方から厭らしい痴漢としか言えない電話がかかってきたので。

 

メールアドレスは載せていますし、

名刺交換した方には訊かれたらその場で答えて登録してもらう方式を撮っているので、

成り立っているとは思います。

 

 

電話が掛かってきてしまうと仕事の手を止めざるを得ません。

運転中であれば車を止めなければいけません。

ハンズフリーの機械使えばいいじゃない、という方もいますがメモも取りたいし、

何より電話しながら運転に集中する自信がないので私は電話しながら運転しません。

 

 

この時代、個人情報になり得る電話番号と住所を名刺に載せないのは自衛の一手だと思います。

ストーカー被害に遭っていた頃、朝10時前後に電話の充電が無くなるくらいひっきりなしに着信を受けていました。

それもあって不特定多数の方に配る名刺に電話番号を載せたくないのです。

ストーカー被害に遭っても自己責任を問われる世の中です。

それでも電話番号を載せなければいけないのでしょうか。

富山レポート

2019年度の樹木医総会で富山に行ってきました。

 

樹木医は毎年6月に全国の樹木医が集まる総会があるのです。

 

今年は富山でした。

 

樹木医は全国にいるので、こういう大会で久し振りの再会もあります、それもお目当ての1つだったり。欠席される方もいるので会えると思っていた方と会えないこともあります。

 

初日は記念講演と事例報告があり、題目は3つともサクラ!

 

記念公園はなんと!

 

 

文一総合出版のサクラハンドブック著者の大原隆明先生!

www.bun-ichi.co.jp

 

 

このハンドブック、品種ごとの細かい見分け方や似ている品種と異なる点が細かく判り易く書かれています。おすすめです。

 

今回は富山大会ということで富山に分布するサクラをメインに品種ごとの解説をしていただきました。

 

 

事例報告ではソメイヨシノの健康状態を調査した報告やサクラの延命に関わる取り組みを報告していただきました。

 

 

2日目のエクスカーションでは

f:id:jumokuihitorikobunnikki:20190611180602j:plain

東山円筒分水槽。このおかげで水が田畑に平等に分配されるように設計されている。

分水槽を観に行ったり。

 

 

洞杉を観に行ったり。

f:id:jumokuihitorikobunnikki:20190611181514j:plain

洞杉。見事でした。こんな杉が何本も。

良い写真が撮れ無かったのですが、埋没林博物館も見学に行きました。写真練習します。

 

埋没林博物館は地形変動に関してかなりロマンを感じました。そのうちレポート書きたいな。

 

 

富山はかなりノーマークでよく知らない街という感覚でしたが、今回の富山大会を通して好きな街になりました。

 

また行きたいです。